砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
「昨夜の舞踏会でアルベルト王子からあなた宛の手紙を預かってきたのよ。
はい、これ」
サラは王家の紋章の封蝋がされた手紙を差し出した。
だが、カインはそれを受け取るなり封も切らずゴミ箱に放った。
「ちょ、ちょっと、カルヴィン!殿下からの手紙を見もしないで捨てるなんて!不敬罪ものよ?!」
「内容はわかっています。
『そろそろ、戻ってこい』
同じような手紙がこれで五通目。業を煮やしてついにサラに託したようですね。姉上ならば説得できると思ったのでしょう」
「そこまでわかってるなら、何故?
あなたの頭脳があればオルディン家の業務なんてカンタンにこなせるでしょう?
アルベルト王子、本当に大変そうなの。最近じゃ笑顔も少なくなって。昨夜の舞踏会だって本当に久しぶりにいらしたのよ。
軽薄で無能な愚王子だと言われて、城内に反アルベルト派なんてグループもあるみたい。
あなたもフォトキナ王国貴族の頂点オルディン家の当主なら、アルベルト王子を補佐するのは義務よ」
ピシャリといいきるサラ。好意を抱くアベルに頼まれて、張り切っていることはわかる。
アベルがサラの気持ちを利用して、何とかカインの説得をさせようとしていることも。
はい、これ」
サラは王家の紋章の封蝋がされた手紙を差し出した。
だが、カインはそれを受け取るなり封も切らずゴミ箱に放った。
「ちょ、ちょっと、カルヴィン!殿下からの手紙を見もしないで捨てるなんて!不敬罪ものよ?!」
「内容はわかっています。
『そろそろ、戻ってこい』
同じような手紙がこれで五通目。業を煮やしてついにサラに託したようですね。姉上ならば説得できると思ったのでしょう」
「そこまでわかってるなら、何故?
あなたの頭脳があればオルディン家の業務なんてカンタンにこなせるでしょう?
アルベルト王子、本当に大変そうなの。最近じゃ笑顔も少なくなって。昨夜の舞踏会だって本当に久しぶりにいらしたのよ。
軽薄で無能な愚王子だと言われて、城内に反アルベルト派なんてグループもあるみたい。
あなたもフォトキナ王国貴族の頂点オルディン家の当主なら、アルベルト王子を補佐するのは義務よ」
ピシャリといいきるサラ。好意を抱くアベルに頼まれて、張り切っていることはわかる。
アベルがサラの気持ちを利用して、何とかカインの説得をさせようとしていることも。