砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
「サラは私を買いかぶりすぎです。
私はわずか15歳の名ばかりの公爵。遊び相手にこそなれぞ、とても世継ぎ王子の補佐など務まりません。
私のことより、サラ、あなたこそそろそろ嫁がれてはいかがでしょうか。
一日も早く、このオルディン家の後継者となる男子を産んで下さい。病に侵されているこの身は、長くはもちそうにありませんから」
淡々と感情なく言いのけるカインに腹を立て、サラは乱暴にドアを開けた。
「余計なお世話よ。邪魔したわね、カルヴィン。アルベルト王子の手紙は確かに渡しましたからね。
不敬罪を問われないように返事だけはきちんとしなさい」
バタンと大きな音を立てて、扉が閉まる。そして来た時と同じように足音を立てながら、サラは帰っていった。
私はわずか15歳の名ばかりの公爵。遊び相手にこそなれぞ、とても世継ぎ王子の補佐など務まりません。
私のことより、サラ、あなたこそそろそろ嫁がれてはいかがでしょうか。
一日も早く、このオルディン家の後継者となる男子を産んで下さい。病に侵されているこの身は、長くはもちそうにありませんから」
淡々と感情なく言いのけるカインに腹を立て、サラは乱暴にドアを開けた。
「余計なお世話よ。邪魔したわね、カルヴィン。アルベルト王子の手紙は確かに渡しましたからね。
不敬罪を問われないように返事だけはきちんとしなさい」
バタンと大きな音を立てて、扉が閉まる。そして来た時と同じように足音を立てながら、サラは帰っていった。