砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
モレーはオルディン家のすべての子供をこの手で取り上げている。それだけじゃない。カインの乳母として仕えるまでは、産婆として名だたる貴族や王家の子女を取り上げてきたと聞いている。
そんなモレーの言うことだ。おそらく当たっている。
それに、思い当たる節などいくらでもある。アベルの心の均衡が危ういとき、求められるままに体を開いた。
こんな体でもアベルの為に役立つことが嬉しくもあったくらいだ。
事実として受け入れたカインは、動揺のあまりスッと血の気が引く。
ーー嘘だ。違うと言ってくれ……!
そう叫んで否定したい気持ちをぐっと飲み込む。
事実ならばどうしようなどと動揺している時間も、のんきに熟考している時間はない。
早急に対応せねばならないだろう。
そんなモレーの言うことだ。おそらく当たっている。
それに、思い当たる節などいくらでもある。アベルの心の均衡が危ういとき、求められるままに体を開いた。
こんな体でもアベルの為に役立つことが嬉しくもあったくらいだ。
事実として受け入れたカインは、動揺のあまりスッと血の気が引く。
ーー嘘だ。違うと言ってくれ……!
そう叫んで否定したい気持ちをぐっと飲み込む。
事実ならばどうしようなどと動揺している時間も、のんきに熟考している時間はない。
早急に対応せねばならないだろう。