嘘つきは恋人のはじまり。
焦ったい、もどかしい。
この燻った欲求をどうにかしてほしい。
「あ、」
わたしの願いが届いたのか、新たな刺激が加わった。でもそれはもう、ある意味カウントダウンの始まりかもしれない。
「ぁあっ、やっ」
ショーツのクロッチ越しに伝わる生暖かい空気、感触。それだけで身体の奥が震えた。肩が跳ねて息が途切れる。そんなわたしを愉しそうに見つめた彼は唇を窄めて口を大きく開いた。
「〜〜〜っ!!」
ぱく。本当に擬音語をつけるならそんな音。九条さんはクロッチ全体を口に含むようにあてがうと宝探しを始めるように舌を這わせた。
「や、やだっ」
自分でも分かるほど濡れている。それなのにじゅわ、と大きな水滴が落ちるのが分かるほどまた潤い溢れる。
九条さんは何も言わない。だけど恍惚した眼差しでショーツを見つめている。その目がさらにわたしの羞恥心を煽り、目も当てられなくて顔を隠した。
キスだけ、と言った。
確かにキスだけだった。
だけどこんなのもう、キスだけに当て嵌まらないと思うのはわたしだけなのだろうか。