嘘つきは恋人のはじまり。
九条さんもいつの間にか脱いでいた。つまり裸だ。それを認識すると自然と視線が落ちてそこに向かう。
猛々しく聳り立つそれは怒張して、天にまっすぐ伸びていた。薄い膜一枚被せてはいるものの、それを目の当たりにして思わず息を飲む。
「全部玲のせい」
それをわたしのせいにされても困る。わたしだってこれは九条さんのせいなのに。
「キス、だけ……!!!」
キスとキスの合間に責められてもどうしようも出来なくて。ただ、九条さんに誘導されるまま腰を落とせば剥き出しになった局部と局部が重なり合い、えも言われぬほどの快感が競り上がる。
「あ、だっ……っ!」
だめだめだめ!
頭の片隅では分かっているのに身体が言うことを聞かなくて。
「ぁっ、あぁあっ、あっ」
上下する腰。ゆっくりと擦られて、身体が震える。ただ、九条さんにしがみつくことしかできなくて。
しっとりとした汗が身体に纏わり付く。意外としっかりしている肩も、逞しい腕もわたしを支えるように抱きしめてくれていて。
「…っ、あ、…あっ、」
敏感なところが擦られて、もうわけが分からなくて。ただ、ただやって来る快感を初めて気持ちいい、と感じた。