嘘つきは恋人のはじまり。
「あ、…っ」
膝裏を持ち上げられて局部をあてがわれる。薄い膜1枚向こう側で脈打つそれがさらに大きくなった。ゆっくりとそれが上下し、先端が膨らんだ芽を擦る。その度に腰が揺れて、もっと刺激が欲しくなる。歯痒い。もどかしい。
「もっと深いキスしたい」
懇願するように覗きこまれて腰を押し付けられる。もうさっきからそんな気がしていたけどいざ言葉にされると身体に緊張が走った。
「玲、いい?」
ここで嫌だ、と言ったらやめてもらえるのか。ここで嫌だと言えたら彼に嫌われるだろうか。それは願ったり叶ったりだと思う反面、どう考えても「NO」と言える状態じゃなくて。
「大丈夫。だいぶほぐれてるし、気持ちいい」
ーーセックス、嫌いなんだろ?
九条さんはいつかわたしが言ったことを気にしてくれていた。それが多分ここまでの過程で。
いつもなら、もうすでに終わってる。それより今の方が疲労感が大きいしできればもう勘弁してほしい。
それなのに。
「玲、いい?」
期待している。
身体が、この先を望んでいた。