虹色アゲハ
「お詫びなのに遅れてしまって、本当にすみませんっ」

「いえ、待ってる時間も楽しかったりするんで、ほんとに気にしないで下さい。
じゃあさっそく行きましょうか」
そうレクサスの助手席にエスコートされる。

車まで完璧ね…

さらに、連れて行かれた場所までも。


「本当に素敵な所ですねっ。
料理もヘルシーで美味しいし、すごく癒されます」

「でしょ?
ガーデンカフェとか、テラスで植物が楽しめるとこは多いけど、今の時期暑いし。
このボタニカルカフェみたいに、店内で植物を楽しめるといいですよね」

「はいもう最高すぎて、なんだか私が接待されてる気分です」

「接待されて下さい。
僕は、気に入った店で一緒に食事してもらえるだけで嬉しいんで」

聞き覚えのあるその営業トークは、揚羽も水商売や詐欺で常用していたが…
この完璧男が言うと、さらに胡散臭く感じてしまう。

と同時に。
ずっとそんな営業トークを聴いてきた倫太郎が、胡散臭いに対して「まんまアンタだろ」と言うのも最もだと…
今さら恥ずかしくなる揚羽。
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