レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
彼女はデニスの褐色の頬に手で触れ,優しく微笑んだ。
「たとえ同じ肌や瞳の色をしている人がいても,この肌と瞳はあなただけのものだから。わたしが愛しているのはデニス,あなただけなの。――『信じて』って言ったでしょう?」
リディアがそこまで言うと,二人はそのまま目を閉じて口づけた。
長い口づけの後,昨夜と同じように抱擁を交わす。ふと,デニスがリディアに訊いた。
「今日はこんなに長く一緒にいて大丈夫なのか?またエマが心配するんじゃ……」
「大丈夫よ。エマにはもう,わたしとあなたの仲について話してあるもの」
リディアはケロッとした顔で答える。
「へえ……。それで,あの娘は何て?」
「『姫様とデニス様が恋仲なんて,お似合いだと思います。私はお二人の幸せをお祈りしております』って。――わたしはてっきり,反対されるかもしれないと思っていたの」
「たとえ同じ肌や瞳の色をしている人がいても,この肌と瞳はあなただけのものだから。わたしが愛しているのはデニス,あなただけなの。――『信じて』って言ったでしょう?」
リディアがそこまで言うと,二人はそのまま目を閉じて口づけた。
長い口づけの後,昨夜と同じように抱擁を交わす。ふと,デニスがリディアに訊いた。
「今日はこんなに長く一緒にいて大丈夫なのか?またエマが心配するんじゃ……」
「大丈夫よ。エマにはもう,わたしとあなたの仲について話してあるもの」
リディアはケロッとした顔で答える。
「へえ……。それで,あの娘は何て?」
「『姫様とデニス様が恋仲なんて,お似合いだと思います。私はお二人の幸せをお祈りしております』って。――わたしはてっきり,反対されるかもしれないと思っていたの」