レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
「そうか?ありがとな。オレはこんなの着慣れないから,肩こって仕方ねえよ」
「それくらい我慢しなさいよ。仕事なんだから」
――とまあ,小声で漫才(?)のようなやり取りを続けるうち,二人は城の一階中央にある大きな両開きの扉の前に到着した。
デニスが扉をノックし,「姫様が参られました」と中に声をかけると,中から兵士の声で「どうぞ,お入りください」と返事が返り,扉が開けられた。
リディアは姿勢を正すと,ドレスの裾を両手でつまみ上げ,玉座に座る父・イヴァン皇帝の隣りまで胸を張って歩いて行く。前を歩く護衛官デニスの先導によって。
「おお,リディアよ,来たか。――カルロスどの,紹介しよう。これが私の一人娘で我が国の次期皇帝,リディアだよ」
「それくらい我慢しなさいよ。仕事なんだから」
――とまあ,小声で漫才(?)のようなやり取りを続けるうち,二人は城の一階中央にある大きな両開きの扉の前に到着した。
デニスが扉をノックし,「姫様が参られました」と中に声をかけると,中から兵士の声で「どうぞ,お入りください」と返事が返り,扉が開けられた。
リディアは姿勢を正すと,ドレスの裾を両手でつまみ上げ,玉座に座る父・イヴァン皇帝の隣りまで胸を張って歩いて行く。前を歩く護衛官デニスの先導によって。
「おお,リディアよ,来たか。――カルロスどの,紹介しよう。これが私の一人娘で我が国の次期皇帝,リディアだよ」