レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
「え,ええ。私は構いませんが……。イヴァン陛下,リディア様,いかがでしょうか?」
カルロス王子は少々戸惑いながら,皇帝父娘(おやこ)意向(いこう)を確かめる。
「よかろう。――そなたはどうだ?」
「わたしも構いませんわ」
(むしろ,わたしはその方が安心だわ)
そんな本心を隠して,リディアは頷いた。
「ではカルロス様,参りましょうか」

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城の敷地内にある各施設――剣術鍛錬所や兵士の宿舎,厩舎など――を一通り案内した後,リディアはデニスを伴い,カルロス王子を中庭へ案内した。
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