レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
いいのだろうか?個人的な感情で,責任を放棄しても。
……まあ,何かあってもリディアが責任を負わされるわけではないのだが。恋人としては心配になる。
そんなデニスを凝視しながら,カルロスが彼に質問した。
「君は,デニスどのといいましたね。君もスラバットの出身なのですか?」
彼の肌や瞳の色に,王子も気がついていたようだ。
「いえ,自分は混血です。母がスラバット出身ですが,父はレーセル帝国の兵士で」
「混血,ですか。――いや,私と同じ肌と瞳の色だったのでね,妙に親近感が湧いたんです。気を悪くしたのなら申し訳ない」
悪びれた様子もなく王子が詫びたので,デニスは決まり悪そうに「いえ……」と首を振った。
……まあ,何かあってもリディアが責任を負わされるわけではないのだが。恋人としては心配になる。
そんなデニスを凝視しながら,カルロスが彼に質問した。
「君は,デニスどのといいましたね。君もスラバットの出身なのですか?」
彼の肌や瞳の色に,王子も気がついていたようだ。
「いえ,自分は混血です。母がスラバット出身ですが,父はレーセル帝国の兵士で」
「混血,ですか。――いや,私と同じ肌と瞳の色だったのでね,妙に親近感が湧いたんです。気を悪くしたのなら申し訳ない」
悪びれた様子もなく王子が詫びたので,デニスは決まり悪そうに「いえ……」と首を振った。