レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
リディアは少なからず,カルロスに同情しているのかもしれない。デニスが横で険しい表情をしているが,彼女はただただカルロスのことを案じていた。
「お父さま。カルロス様の今後のために,あの男を排除するということはできないのでしょうか?」
伯父であるあの宰相がのさばっていては,彼はいつまでも王として即位できない。それは,王国であるスラバットのためにも決してよくない事態である。
「それは……,難しいだろうな。これは隣国の問題だ。我々に口出しする権利はない」
「そう……ですわね」
あの国がレーセルの庇護国や隷属国であれば,皇族の権限で王族に物申すこともできるのだが。残念ながら,スラバットは帝国の領地ですらない。
「お父さま。カルロス様の今後のために,あの男を排除するということはできないのでしょうか?」
伯父であるあの宰相がのさばっていては,彼はいつまでも王として即位できない。それは,王国であるスラバットのためにも決してよくない事態である。
「それは……,難しいだろうな。これは隣国の問題だ。我々に口出しする権利はない」
「そう……ですわね」
あの国がレーセルの庇護国や隷属国であれば,皇族の権限で王族に物申すこともできるのだが。残念ながら,スラバットは帝国の領地ですらない。