レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
(わたし達は,手をこまねいているしかないのかしら……?歯痒いわ)
落胆の色を隠せないリディアに,父はポツリと呟く。
「我々にはどうすることもできぬ。が,カルロス王子であれば,どうであろうな」
「……!」
彼女はハッとした。彼が――カルロスが自分の意志で伯父を拒絶すれば,あの宰相を排斥することも可能かもしれない。
「お父さま。わたし,カルロス様を説得してみますわ!」
意気込むリディアの腕を,すっかり蚊帳の外にされていたデニスがつっつく。
「なによ?」
「まさか,あの王子と二人っきりで会うわけじゃないよな?」
要するに,「オレも同席させろ」と言いたいらしい。
落胆の色を隠せないリディアに,父はポツリと呟く。
「我々にはどうすることもできぬ。が,カルロス王子であれば,どうであろうな」
「……!」
彼女はハッとした。彼が――カルロスが自分の意志で伯父を拒絶すれば,あの宰相を排斥することも可能かもしれない。
「お父さま。わたし,カルロス様を説得してみますわ!」
意気込むリディアの腕を,すっかり蚊帳の外にされていたデニスがつっつく。
「なによ?」
「まさか,あの王子と二人っきりで会うわけじゃないよな?」
要するに,「オレも同席させろ」と言いたいらしい。