レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
「『何か』とは,サルディーノ宰相絡みのことかね?だが,彼は同行しないのではなかったか?」
「ええ,そう聞いています。ですが,彼が直接手を下さなくても,刺客を差し向けることも考えられますから。念のために」
娘の言葉に,イヴァンはパンを食べる手を止め,「ふーむ……」と顎に手を遣りながら唸った。
「とすると,今度はそなたの身が危ないのではないか?」
「大丈夫ですわ,お父さま。わたしには,デニスがついていてくれますもの!」
リディアは胸を張って断言する。それに,彼女自身も充分に強い。二人でかかれば,サルディーノなど恐れる必要はない。
「それは惚気か?」
「……ゴホッ」
父の予期せぬ一言に,パンを食べている最中のリディアは思いっきりむせた。
「ええ,そう聞いています。ですが,彼が直接手を下さなくても,刺客を差し向けることも考えられますから。念のために」
娘の言葉に,イヴァンはパンを食べる手を止め,「ふーむ……」と顎に手を遣りながら唸った。
「とすると,今度はそなたの身が危ないのではないか?」
「大丈夫ですわ,お父さま。わたしには,デニスがついていてくれますもの!」
リディアは胸を張って断言する。それに,彼女自身も充分に強い。二人でかかれば,サルディーノなど恐れる必要はない。
「それは惚気か?」
「……ゴホッ」
父の予期せぬ一言に,パンを食べている最中のリディアは思いっきりむせた。