レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
「はい,分かっています」
リディアは深く頷く。サルディーノは,おそらく策士だ。どんな手を使ってくるか分からない。
少しでも隙を見せたら,あの男は容赦なく牙をむいてくるだろう。
「お父さまに刃を向けることは,おそらくないと思いますが。念のため,お父さまも身辺にはご注意下さいませ」
「ああ,分かっている」
帝国の権力を削ぎ落とすことが彼の狙いだとすれば,まずは目下の君主である父の命を狙ってくる可能性も考えられる。
とはいえ,元は有能な軍人であるイヴァン皇帝ならば,そう易々とやられることもないだろうけれど。
「――ごちそうさまでした」
少々重苦しい空気にはなったが,朝食は済んだ。
「わたしは先に,部屋に戻っています。午前の謁見は,一〇時からでしたわね?」
「ああ,そうだ」
リディアは深く頷く。サルディーノは,おそらく策士だ。どんな手を使ってくるか分からない。
少しでも隙を見せたら,あの男は容赦なく牙をむいてくるだろう。
「お父さまに刃を向けることは,おそらくないと思いますが。念のため,お父さまも身辺にはご注意下さいませ」
「ああ,分かっている」
帝国の権力を削ぎ落とすことが彼の狙いだとすれば,まずは目下の君主である父の命を狙ってくる可能性も考えられる。
とはいえ,元は有能な軍人であるイヴァン皇帝ならば,そう易々とやられることもないだろうけれど。
「――ごちそうさまでした」
少々重苦しい空気にはなったが,朝食は済んだ。
「わたしは先に,部屋に戻っています。午前の謁見は,一〇時からでしたわね?」
「ああ,そうだ」