レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
彼が自分(もしくは父)の命を狙っているらしいことは,既に知っているというのに。この男は,まだシラを切り通すつもりだろうか?
「――そういえば,リディア殿下。あなたはカルロスとの縁談をお断りになったそうですな?」
「……ええ,そうですが。それが何か?」
唐突に話題を変えたサルディーノに,リディアは一瞬たじろいだ。――この男は一体,何が言いたいのだろうか?
「いや,カルロスから聞きましてな。何でも他に想う相手がいるとか。――そう,近衛兵の。名前は確か,デ……,デ……」
「デニス……ですか?」
誘導尋問に引っかかってしまったことは,リディアも分かっていたが,彼の言わんとすることを知るためには,それも致し方ない。
「――そういえば,リディア殿下。あなたはカルロスとの縁談をお断りになったそうですな?」
「……ええ,そうですが。それが何か?」
唐突に話題を変えたサルディーノに,リディアは一瞬たじろいだ。――この男は一体,何が言いたいのだろうか?
「いや,カルロスから聞きましてな。何でも他に想う相手がいるとか。――そう,近衛兵の。名前は確か,デ……,デ……」
「デニス……ですか?」
誘導尋問に引っかかってしまったことは,リディアも分かっていたが,彼の言わんとすることを知るためには,それも致し方ない。