レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
紅茶を待っている間,レーセル帝国の分厚い歴史書を広げ始めたリディアに,デニスが訊いた。
「ええ,そうだけど。どうしてあなたが知っているの?」
「朝メシの後,本人から聞いたんだよ。『姫様から直々に頼まれたんだ』ってな。――あれ?ひょっとして,オレが知ってたらマズかったか?」
「ううん。あなたが知っていても,別にわたしに不都合はないわ」
ジョンならば,必ず友人であるデニスには話すだろうと,リディアも思っていたのだ。
不都合があるとすれば,サルディーノの方だろう。リディアへの護りが厳重になる分,暗殺がやりにくくなるのだから。
「あの男は,わたしの命を狙ってくるかもしれないの。だからデニス。わたしのこと,ちゃんと守ってね。お願い」
「ええ,そうだけど。どうしてあなたが知っているの?」
「朝メシの後,本人から聞いたんだよ。『姫様から直々に頼まれたんだ』ってな。――あれ?ひょっとして,オレが知ってたらマズかったか?」
「ううん。あなたが知っていても,別にわたしに不都合はないわ」
ジョンならば,必ず友人であるデニスには話すだろうと,リディアも思っていたのだ。
不都合があるとすれば,サルディーノの方だろう。リディアへの護りが厳重になる分,暗殺がやりにくくなるのだから。
「あの男は,わたしの命を狙ってくるかもしれないの。だからデニス。わたしのこと,ちゃんと守ってね。お願い」