レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
まして,カルロスはスラバット王国という国の未来を背負っているのだ。彼が死ぬことはすなわち,国が滅びることを意味する。
そのためにも,ジョンが護衛の任務を遂行し,無事に戻ってきてくれることを,リディアもデニスも切に願っているのだが……。
「ジョン,大丈夫かしら……?」
南の方角にある窓の向こうを眺めながら,リディアはもう一人の大切な幼なじみの身を案じていた。
****
――父・イヴァン皇帝とともに午前の謁見を済ませたリディアは,部屋に戻ろうとしているところを大臣に呼び止められた。
「姫様,午後は昼食も兼ねて,レムルの城下町へ視察に行くので同行してほしい,と陛下が仰っておりました」
そのためにも,ジョンが護衛の任務を遂行し,無事に戻ってきてくれることを,リディアもデニスも切に願っているのだが……。
「ジョン,大丈夫かしら……?」
南の方角にある窓の向こうを眺めながら,リディアはもう一人の大切な幼なじみの身を案じていた。
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――父・イヴァン皇帝とともに午前の謁見を済ませたリディアは,部屋に戻ろうとしているところを大臣に呼び止められた。
「姫様,午後は昼食も兼ねて,レムルの城下町へ視察に行くので同行してほしい,と陛下が仰っておりました」