レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
「お父さまが?――そういえば,謁見が終わってすぐにお部屋へお戻りになったわね」
いつもなら,謁見が終わってもしばらくは玉座の間に残るのに。リディアもそれは不思議に思っていた。
彼女もこの一,二年は,父の視察によく同行するようになった。そのため,今日の父の頼みも大して疑問に思わなかったのだが。
「それがですね,姫様。……サルディーノ様も,その視察に同行されたいと仰られましてですね……」
「何ですって!?それで……,お父さまもそれを了承なさったの?」
彼はリディア(もしくはイヴァン皇帝,最悪の場合は父娘二人とも)の暗殺を画策しているかもしれない要注意人物なのだ。そのことを,父も知っているはずなのに……。
いつもなら,謁見が終わってもしばらくは玉座の間に残るのに。リディアもそれは不思議に思っていた。
彼女もこの一,二年は,父の視察によく同行するようになった。そのため,今日の父の頼みも大して疑問に思わなかったのだが。
「それがですね,姫様。……サルディーノ様も,その視察に同行されたいと仰られましてですね……」
「何ですって!?それで……,お父さまもそれを了承なさったの?」
彼はリディア(もしくはイヴァン皇帝,最悪の場合は父娘二人とも)の暗殺を画策しているかもしれない要注意人物なのだ。そのことを,父も知っているはずなのに……。