諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
お風呂から上がった私は、ワンピースの部屋着に着替えて理人さんのいるへとリビングに戻る。
「上がりました」
ソファーに座りテレビを見ていた理人さんに声を掛けると、一瞬顔だけ振り返った彼が「あぁ」と答える。
同棲したいとは言ったもの、これからどうすればいいのだろう。一般的な恋人同士は、ふたりきりのときどうやって過ごすのかな。
ふと頭の中にそんな疑問が浮かぶ。すると、ソファーの背に肘をついた理人さんが、再びこちらを向いた。
「ぼさっとしてないで適当に座れ」
彼はリビングの入り口付近に立ったままの私に放つ。私は小走りで駆け寄り、空いていた理人さんの隣に腰掛けた。
そのまま彼に寄りかかろうと、身体の重心を傾ける。しかし、すれ違うように立ち上がった理人さんに、私の上半身はその温もりを感じることなくソファーに崩れ落ちた。