諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
 たしかに理人さんがソファーで寝るのを嫌がったのは私だけれど、まさか同じベッドで朝まで過ごすなんて……。

「電気消すぞ」

 その言葉に、私も慌てて布団に潜る。

 軽い電子音とともに真っ暗になり、緊張感はさらに膨れ上がった。

 私は首を理人さんのいる右へ動かす。しかし、暗くてその姿は窺えなかった。

 大きなベッドだから身体が密着してしまいそうな距離ではないが、理人さんはなんとも思っていないのかな?

 私は心臓が早鐘のように打っていて、とてもじゃないけれど眠れそうになかった。

「どうせ、眠れないとか考えてんだろ」

 静寂の中、理人さんがぽつりと呟く。
< 122 / 199 >

この作品をシェア

pagetop