諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
「お前の考えだけは一生理解できそうにない。どうやったらお前みたいな生き物が育つんだか」

「それは父と母に聞いてください」

 私はなんとなく愉快な気持ちになって、布団を鼻先まで被った。

 明日の朝起きて、すべてが夢だったらどうしよう。

「理人さん。もう寝ましたか?」

 ぷつんと会話が途切れたあと、私は突然訪れた静けさに耐えられず声をかけた。

「……寝た。お前も早く寝ろ」

「明日、理人さんに一番におはようが言えるなんて考えたら、楽しみすぎて眠れそうにありません」

「さっきソファーで爆睡してたやつがなに言ってんだ」

 理人さんは呆れたように言う。
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