諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~

「同棲!? それに、キスされた!?」

「美鶴、声が大きい……!」

 慌てふためきながら小声で注意する私に、先ほど盛大な反応をした美鶴が口をぽかんと開ける。

「ご、ごめん。だって、こないだからあまりにも飛び級するから驚いて」

 私は背中を丸めて辺りを見渡した。ランチ中のほかの社員に注目されていないのを確認し、胸を撫で下ろす。

「同棲っていうより、私が強引に転がり込んだだけなんだけどね」

 今朝も同居人って言われたばかりだし。

 私が言うが、未だ目を丸くさせたままの美鶴は、

「でも、なんだかんだ言ってそのまま家に置いてくれてるんでしょ」

 と私に迫ると、食後に注文していたホットのキャラメルマキアートをお酒のようにグイっと煽った。
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