諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
 美鶴に言われ、仕事の帰りにランジェリーショップに寄って買ったこの下着。これだけでいるのはとてもじゃないけれどできなくて、私はバスタオルに包まって理人さんの帰りを待っていた。

 いざなにかが変わればいいと思って実行したが、逃げ出したいほどに恥ずかしい。

 驚愕して口を開けたままにしていた理人さんは、はっとしたように口を開いた。

「俺を誘うために、これを着て待ってたのか?」

 尋ねる理人さんに、私は無言で首を縦に振る。

「ずっと?」

 さらに問いただされ、いたたまれなくなった私は何度もうなずいた。すると、項垂れた理人さんが、はぁーっと見悶えるようなため息をつく。

 やっぱり、こんなふうに自分から迫るなんて呆れられた?
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