諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
「理人さん!?」

 私は弾かれたように起き上がる。すると、理人さんは再び眠りに落ちていた。安心した私は、眉と眉の間が解けていくのを感じる。

 しかし、理人さんの一連の行動に、鼓動は高なったままだった。

 理人さんも私にドキドキしてくれたってこと? あのとき、今の私のように胸が苦しくなったのかな。

「よかった……」

 感情が心の底から漏れだした。

 理人さんに心底呆れられたら、私は今さらどうやって生きていけばいいのかわからなかった。こんなにも愛おしいあなたを、私はもう忘れるなんてできるはずがないから。
< 161 / 199 >

この作品をシェア

pagetop