諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
あれだけ熱があったのに、理人さんは次の日には嘘のように平熱に戻っていた。
だが、私が前日の夜の話をすると、会社を出たところからまったく記憶にないと言っていたのだから驚きだった。
キスまでしてきたというのに、ひどいものだ。起こった出来事を話そうかとも悩んだが、三度目のキスは私だけの思い出にすることにした。
――あれからさらに一週間以上が経過して、私が理人さんの家に押しかけてから早いもので二か月が経った。
今日は週末で、ふたりとも休み。朝から朝食を一緒に食べた私たちは、リビングで互いにゆったりとした時間を過ごしていた。
私は読んでいた本から顔を上げて、理人さんに視線を移す。ノートパソコンを開いている理人さんは、私には難しそうでよくわからないけれど、なにかをチェックしているようだった。