諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
「目が回りそうな場所だな」
理人さんは、張りのない声で言った。その言葉に、私は小首を傾げる。
「もしかして、遊園地に来るの初めてなんですか?」
理人さんの片方の眉が小さく跳ねる。なにか言いたげに唇をぴくつかせた彼は、険しく顔をしかめてから、
「……そうだ」
と呟いた。
「父は、あまりこういうところに行くのを好ましく思っていなかったからな。小さいときにも来た記憶はない」
「そうなんですか……」
吾妻グループ社長である理人さんのお父様は、自分にも他人にも厳しい人だと噂で聞いたことがある。
理人さんは、張りのない声で言った。その言葉に、私は小首を傾げる。
「もしかして、遊園地に来るの初めてなんですか?」
理人さんの片方の眉が小さく跳ねる。なにか言いたげに唇をぴくつかせた彼は、険しく顔をしかめてから、
「……そうだ」
と呟いた。
「父は、あまりこういうところに行くのを好ましく思っていなかったからな。小さいときにも来た記憶はない」
「そうなんですか……」
吾妻グループ社長である理人さんのお父様は、自分にも他人にも厳しい人だと噂で聞いたことがある。