嘘恋のち真実愛
私には霊感が全くない……でも、征巳さんはなにかの霊に怖がっている?
どこを見ても何も見えないし、気配も感じない私は、彼が怯えているものを探したいと辺りを見回す。同じような観光客と人力車のお兄さんくらいしか認識できなかった。
考えてみると、征巳さんも霊感のあるような人には見えない。
「大丈夫ですか? どこか具合が悪いんじゃ……」
霊ではないとしたら何だろう?
……行きついた答えは体のことだった。体調がすぐれないのかも。昨日は遅くまで仕事をしていたようだから、疲れているのかもしれない。空港からここまで運転もしてくれているし。
だけど、征巳さんは私が思い浮かべていたどの答えとも違うことを言った。
「ゆりかへの褒美のつもりなのに、俺の褒美になってるかも」
「はい?」
その答えは、意味のわからないものだった。私は首を捻りながら、ふと時間を確認する。
「あ、もうすぐ予約している時間になりますよ。この近くなんですよね?」
「は? 俺が言ったこと、聞いていた?」
「その話はまた今度にしましょう。そんなことよりも、お寿司食べに行きましょうよ! お腹ペコペコです」
どこを見ても何も見えないし、気配も感じない私は、彼が怯えているものを探したいと辺りを見回す。同じような観光客と人力車のお兄さんくらいしか認識できなかった。
考えてみると、征巳さんも霊感のあるような人には見えない。
「大丈夫ですか? どこか具合が悪いんじゃ……」
霊ではないとしたら何だろう?
……行きついた答えは体のことだった。体調がすぐれないのかも。昨日は遅くまで仕事をしていたようだから、疲れているのかもしれない。空港からここまで運転もしてくれているし。
だけど、征巳さんは私が思い浮かべていたどの答えとも違うことを言った。
「ゆりかへの褒美のつもりなのに、俺の褒美になってるかも」
「はい?」
その答えは、意味のわからないものだった。私は首を捻りながら、ふと時間を確認する。
「あ、もうすぐ予約している時間になりますよ。この近くなんですよね?」
「は? 俺が言ったこと、聞いていた?」
「その話はまた今度にしましょう。そんなことよりも、お寿司食べに行きましょうよ! お腹ペコペコです」