嘘恋のち真実愛
「征巳くん、久しぶりだね」
「ええ。今日は彼女にこちらのお寿司を食べてもらいたくて、来ました」
「彼女さんかな? ふたりお似いだね。なにから握ろうか?」
「ゆりか、食べれないものある?」
「いえ、なんでも食べられます」
征巳さんが『彼女さん』をスルーしたから、私も敢えて触れることなく答えた。
挨拶はそこそこでいいから、早く食べさせてほしい。
お任せで頼むと旬のネタから、一貫ずつ木の皿の上に置かれた。
「んー、おいしーです」
「うん、おいしいね」
目を大きくして、征巳さんに感想を伝える。彼も目尻を下げて、味わっていた。どれを食べても美味しくて、私は終始顔を緩ませている。
「さすがにもうお腹いっぱいです」
「うん、たくさん食べたね」
膨らんだ下腹部を撫でる私を征巳さんは、あたたかい眼差しで見つめる。彼は、いつも私が食べているのをうれしそうな顔で見ていた。
こういう時に向けられる笑顔に、心がくすぐったい気分になる。
寿司店を出てからも、むずむずして落ち着かない私は、札幌へと移動する車内で静かにした。
「ええ。今日は彼女にこちらのお寿司を食べてもらいたくて、来ました」
「彼女さんかな? ふたりお似いだね。なにから握ろうか?」
「ゆりか、食べれないものある?」
「いえ、なんでも食べられます」
征巳さんが『彼女さん』をスルーしたから、私も敢えて触れることなく答えた。
挨拶はそこそこでいいから、早く食べさせてほしい。
お任せで頼むと旬のネタから、一貫ずつ木の皿の上に置かれた。
「んー、おいしーです」
「うん、おいしいね」
目を大きくして、征巳さんに感想を伝える。彼も目尻を下げて、味わっていた。どれを食べても美味しくて、私は終始顔を緩ませている。
「さすがにもうお腹いっぱいです」
「うん、たくさん食べたね」
膨らんだ下腹部を撫でる私を征巳さんは、あたたかい眼差しで見つめる。彼は、いつも私が食べているのをうれしそうな顔で見ていた。
こういう時に向けられる笑顔に、心がくすぐったい気分になる。
寿司店を出てからも、むずむずして落ち着かない私は、札幌へと移動する車内で静かにした。