嘘恋のち真実愛
ここのマンションは二階までがコの字型になっている。ファミリー向けの部屋が多いからなのか、端のほうに滑り台やブランコといった遊具が設置されていた。朝の時間は誰も利用していなく、静かである。
コーヒーを飲んでいると、木のトレイに乗ったモーニングセットが運ばれてきた。味噌汁の良い香りが鼻をくすぐる。
「和食なんですね」
「うん。洋食が良かったかな? 和食か洋食か好きな方を選べるんだよ。俺はいつも和食にしているから、つい聞かなかったけど」
「いえ、和食がいいです。私はいつもトーストにサラダやオムレツといった簡単なものなので、久しぶりの和食の朝ごはんがうれしいです」
「良かった、喜んでくれて」
洋食か和食かを選べるなんて、素敵なラウンジだ。朝は凝ったものを作る時間がないから、いつもよりもちゃんとした物を、食べられるのはありがたい。
でも、征巳さんがここまでのものを望んでいるとしたら、どうしよう……。
「征巳さん、ごめんなさい。私こんなに作れるか自信がないです」
コーヒーを飲んでいると、木のトレイに乗ったモーニングセットが運ばれてきた。味噌汁の良い香りが鼻をくすぐる。
「和食なんですね」
「うん。洋食が良かったかな? 和食か洋食か好きな方を選べるんだよ。俺はいつも和食にしているから、つい聞かなかったけど」
「いえ、和食がいいです。私はいつもトーストにサラダやオムレツといった簡単なものなので、久しぶりの和食の朝ごはんがうれしいです」
「良かった、喜んでくれて」
洋食か和食かを選べるなんて、素敵なラウンジだ。朝は凝ったものを作る時間がないから、いつもよりもちゃんとした物を、食べられるのはありがたい。
でも、征巳さんがここまでのものを望んでいるとしたら、どうしよう……。
「征巳さん、ごめんなさい。私こんなに作れるか自信がないです」