イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「純恋ちゃん、そのまま直行で大丈夫?できればみんなに会って欲しくて。全員のスケジュール合う時間が今しかなくてさ」
「そうなんですね。はい、大丈夫ですっ」
全員って、“芸能人”のことだよね。
宗介さんに「後ろ乗ってね」と言われて、車の後部座席に座ったら、
すぐに車が発進して、学校を出た。
正直、今までの私だったら、好奇心から芸能人の住むシェアハウスについて宗介さんに質問攻めしたり、
いろんな妄想を膨らませてひとりでニヤける元気があったかもしれないけど。
翔に振られてから彼に会うはじめての週。
憂鬱でしょうがなくて、それどころじゃなかった。
宗介さんには申し訳ないけれど、どうしてもバイトのこと考えられなくて。
あんまり押されるもんだから仕方なく「まずは見学」と言ったけど。
多分、断る方向になりそうだな。
今日、翔と廊下ですれ違った時、向こうから目をそらされた。
そんなことを思い出してまた目頭が熱くなっていると、
「……純恋ちゃん、どう?あれから」
ハンドルを握る宗介さんが心配そうに聞いてくれて。
バックミラー越しに目が合った。