浅葱色の約束。




この作品は『愛』を大きなテーマに置いて、同時に時代の残酷さを書きたかったものでした。


前半~中盤にかけては、家族愛、仲間愛を中心に。

そして後半は少女が女性へと変わる過程で変化する愛の形。


きっと愛情というものは時代は関係無いものだと思うのです。

どんなに残酷な時代でも平和な時代でも、そこに必ず愛がある。


そんなものを心に留めて執筆しました。


この物語、読めば読むほどそういう事か!
ってなると思うんです。


例えば近藤さんと梓が初めて会ったときの彼の言葉。

『帰る場所はあるのかい?』と。


そして土方さんも最初、隊士に梓を紹介するとき。

『ついて来い』と梓に言ってるんです。


このような伏線が読み進めれば進める程、意味あるものとして理解していくかと思います。

だんだん言葉に命が吹き込まれていってるように思えるんです。


ぜひ何度も何度も読み返して、そのような箇所がたくさんあると思うので探してみてください。


私が小説を書く上で一番大切にしていることは、会話文よりもその周りの背景が伝わるように書くこと。


表情や雰囲気、気持ちなどを会話で伝えられないそんな部分を出来るだけ伝えたい。

なので会話少ないなぁ…と思う箇所もあったかもしれませんが、ご理解して頂けますと幸いです。


時代ものなので賛否両論、様々な意見があると思います。

ですが私はこの物語を書いていく度に登場人物達が本当に大好きになっていました。


もちろん最初は躓くことも多くって。

トリップ系の物語なので最後はどうなるんだ?と、本当に悩みました。


それでも『帰る場所』というのを1つのキーワードに置いて、彼等がそれを作ってくれたという締め方が一番この作品らしいのではないかと。

きっと色んな結末があったと思います。


裏話ですと当初は沖田さんと梓の物語にしようと思っていたのです。


ただ、作中にも何度か『愛には哀しみが伴う』という表現を私はしていました。

なので、命の儚さや尊さ、そういったものを大切に執筆していきましたら、

沖田 総司という人の儚さは主人公にとってとてもターニングポイントになるのではないかと。

そう思ったんです。


そしてそして土方さんも、同じように生きるお話には当初考えていませんでした。

それでも書いてくうちに主人公に情が移ってしまったんでしょうか…。

幸せになってほしいと、そう思ってしまいました。


なのでこの結末で後悔は何ひとつしていません。


続きはぜひ番外編に!
とても感動&ドキドキ詰め込んでおきました!


何か分からないことがありましたら、質問など感想ノートにぜひ書いて頂ければお答えします。


ここまで長々と読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。


行ってらっしゃい番外編!



◇理人◆



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