わたしのヒカリ
わたしはため息をついた。
もう嫌…
わたしは泣きそうになり何も持たずそのまま教室を出た。
もう、どうでもいいや
わたしは屋上へ向かった。
下を見ると他のクラスがグランドで体育をしていた。
楽しそうな笑い声が響いていた。
ーきゃぁああーーーーー
その時グランドからわたしの存在に気付いたのか悲鳴があがった。
先生「おいっ!!!やめろ!!!!今から行くからそこから一歩も動くなよっ!!!!!」
先生らしき人の声が聞こえた。
声を聞きつけた生徒たちも教室の窓から顔を出した。
うわ。まぢで最悪
みてんじゃねーよ。
わたしはまたため息をついた
もういいや。
誰がみてようが関係ない。
そして、飛び降りようと思い目を瞑った。
「きゃっ!!」
突然後から誰に引き寄せられた。
はると「はあはあ…お前…なにやってんだよ…はあはあ」
目を開けるとそこには、はるとくんがいた。
「なんで…?」
はると「なんでじゃねーよ!!!お前何してるかわかってんのか?」
「わかってるよ。もうどうでもいいの!!離して!!」
はると「離さねーよ。」
「なんでよ…」
はると「お願いだから、自殺なんてするな。」
「わたしが死のうが誰も困らない。むしろ私が死んだ方がみんな喜ぶんじゃない?」
はると「少なくとも俺は困る。」
「いいよ。そういうの。」
はると「宮下…」
バタバタと足音が聞こえた。
担任「はあはあ…宮下…戻って来い」
はると「宮下。戻ろう。」
私が何も言わず俯いているとはるとくんは私を抱きしめて耳元で囁いた。
はると「大丈夫。俺がいるから。」
「え…?」
一瞬の出来事で何が起こったか分からない私はそのままはるとくんに手を引かれ歩き始めた。