あやかしの集う夢の中で
「カノンちゃん、頼む、オレの傷を癒してくれ!

オレは時宗と一緒に戦う。

舞ちゃんの大切な夢を守るために!」



体は動かなかったけど、桜介の意思は固かった。



まだ自分は戦える。



桜介は自分にそう言い聞かせていた。



「わかりました、桜介君。

カノンが責任を持って、桜介君の傷を癒します!」



カノンはそう言うと、桜介のとなりで膝をつき、両手を桜介の体にかざしながら、桜介の体をじっと見ていた。




「桜介君の体は必ずカノンが治します!

癒しの力よ、我に宿れ!

カノン特性、癒しビーム!」



カノンの両手からピンク色の癒しのオーラが放たれ、桜介の傷を癒し始めた。



体が動けばまだ自分は戦える!



桜介はそう思いながら傷が癒せるときを待っていた。
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