青は奇跡
ぼっと顔が熱くなるのが分かる。
え、す、好きって……。
この状態の時に言うなんてわたしの心臓がもつわけがない。
「なんか言えよ、千鶴」
燦が言わんとしていることは分かるような分からないような。
だけど、どうしたらいいのかわたしの頭では答えが出ない。
わたしも燦に好きと言えばいいのだろうか。
いや、それはまだまだおこがましいというか恥ずかしい。
「千鶴は?」
「……ごめんね、あの、ちょっと心臓が……」
「離れたら言うか?」
「う、うん、言う!」
そう言った直後、すぐに燦は離れてくれた。
少しだけ燦の暖かみが恋しい。
「千鶴?」
見上げると、燦はさっきまでの優しい笑顔を浮かべておらず、代わりに何か企んでいるかのような笑みを浮かべていた。
「……あのっ、わ、わたしも……」
「ん?」
「わたしも、……す、す、」
「す?」
うわあ、燦、なんて極悪なんだ。
人の真っ赤な顔を笑っている。