青は奇跡
3学期
「ちづ、おはよ」
「あ、ミホちゃんおはよう」
「本当、冬休みって休んだ気がしないよねえ。
あたしゴロゴロしていたらいつの間にか終わってたんだよ」
そう言いながらミホちゃんは私の前の席に腰を下ろして冬休みにあったことをあれこれ話し始めた。
確かに冬休みは終わるのが本当に早い。
受験講習もあったせいか、変に硬くならずにいつものように挨拶を返すことが出来たくらいだ。
「ちづはなんかあった?」
「まあ、あった、かな」
「え、それはやっぱり……?」
「え!ちょっと待って!
まだ心の準備が……」
「ちづ、ミホ、おはよ」
頭にポンと手が置かれ、アヤちゃんだとすぐに分かった。
「おはよう」
「アヤ、ちょっと座ってよ。
今からちづの冬休みの話するからさ」
「え、何それすごく気になる」
「ちづが本当にかわいいから聞こうよ」