青は奇跡
頭に載せられていた燦の手を取り、わたしの両手で包む。
わたしの両手が燦の片手を包めるくらいに燦の手は大きい。
だけど、今の燦は弱々しい。
「次はわたしがやる」
「……ありがとう」
「うん」
普段わたしから燦の手を取ることはほとんどない。
だからか燦の目が少し大きく見開かれている。
「……驚いた?」
「ん、まあ」
「……そっか。
でも、燦が倒れた時の方が驚いた。
いつもあんなに……、つ、強いのにっ……、急に倒れちゃったから、……すごく、すごく心配で、このまま燦が、燦が目覚めなかったら、……どうしようって思って……!」
ああなんでだろう。
わたしがしっかりしないと燦が安心して休めないのに、こんなに泣きそうになるし声が詰まるし。
こんなんじゃ元気になるどころかますます具合が悪くなっちゃう。
なのに、涙は次から次へと溢れてくる。