青は奇跡
「……千鶴、泣くなよ」
「ごめん……、だけど、良かった……」
「ごめん、早く元気になるから」
「謝らなくていいよ」
「千鶴こそ」
外は雪。
止むまでにはもう少しかかりそうだ。
保健室のベッドに横たわる燦の顔色は雪に溶けてしまいそうなほどに青くて、白い。
透けそうな黒髪が儚さそのもののようだった。
時々笑うと頬がほんのりと赤く染まる。
相変わらず綺麗な顔だなあ、と見つめると、燦は優しい声でわたしの名前を呼ぶ。
不謹慎なほどに美しくて、まるでひとつの絵画を見ているような錯覚に陥る。
怖いのに、ずっとこの時間が続いてほしい。