青は奇跡






昨日の雪が影響しているのか、まだ今日も寒い。


近所のおばさんがまだ暗いうちに水を撒いたのか、その家の前だけは氷が張っていた。




でも空を見上げると、張りつめたような青が広がっていた。


雲ひとつないすっきりとした空。




……燦、元気になったかな。




不安と元気になったかもしれないというふたつの感情がせめぎ合う。




思わず学校に向かう足が早まる。




校舎に入ろうとした時、人の気配を後ろに感じた。





「千鶴」


「わっ!」


「びっくりしすぎ」


「……お、おはよう」


「おはよう」





あまりに突然の出来事に、後ろを振り向くことが出来なかった。


挨拶を返すのがやっとだった。




それから燦が信じられないことをしてきた。


まるで挨拶の一環みたいにごく自然に。





「……さ、燦?」


「ごめん、昨日は」


「もう、大丈夫なの……?」


「うん、元気になった」




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