青は奇跡
「つーか、いいんじゃねえの?
だいたいさ、俺らが付き合っていること分かっている人ほとんどいないんだからこの際見せてもいいんじゃない?」
「そ、それは無理っ!」
「そう?」
「燦、今日どうしたの?
なんか、いつもと違う」
「元気になったからかな」
元気になったのはわたしも嬉しいけれど、もう遠くから生徒の声が聞こえる。
ここまで来てしまうのは時間の問題だろう。
「……もう人が来てるよ」
「こっち」
パッと燦が離れたかと思うと、そのままわたしの前に立って手を引いて走り出す。
……廊下って、走ると気持ちいいんだ。
渡り廊下を通り過ぎる時、朝日がちょうどわたしたちを照らした。
周りにふわふわと舞っている細かい埃が反射してキラキラしていた。
校庭に残っている雪もダイヤモンドみたいに輝いている。