青は奇跡
「着いたっ」
「……っはぁ、はぁっ」
「ギリギリだったな」
「ん……。燦、早いよ……」
「でも見つからなかったでしょ?」
「……ありがとう」
「千鶴に無理はさせたくないから」
「……それも、あるんだけど、ほかの、意味も」
「ん?」
なんのことかピンときていない燦の横を通り過ぎ、窓際まで歩く。
それから、思いっきり窓を開け放つ。
刺すように冷たい冬の朝特有の空気が教室に流れ込む。
燦の方を振り向く時、自然と笑みが零れていた。
「だって、こんなに綺麗な景色が見られたんだよ」
「……ははっ」
「だから、ありがとう」
「また、こうやって晴れたら見よう」
「うん」