青は奇跡
その後も歩きながら絵の感想を話して笑ったり、明日の小テストのことを思い出して少し憂鬱になったりした。
「俺らっていつも朝か夕方が多い気がする」
「……ん、そうだね」
「夏休みに、廊下で話したのも確か夕方だったな」
「うん」
「で、俺が千鶴に告った。
あの時の千鶴、本当に綺麗だと思った」
燦の言いたいことが全く分からない。
急に爆弾を放り込まれたようで動悸が止まらない。
顔がぶわーっと赤くなるのが分かり、恥ずかしくて顔を隠そうとしたけれど、今は夜だからあえて隠す必要もないのだと気付いた。
「多分、それでだと思う」
「え」
「朝焼けの絵が懐かしく感じた理由」
「……あ」
「俺の自惚れかもしれないけど、そんな気がする」
「燦、オレンジ色だと思う」
「え?」
「燦の字って太陽の光が降り注ぐイメージがあるんだ。
だから、燦の色はオレンジ色。
それで懐かしいんだと思う」