青は奇跡





「……はどう?」


「まあまあです」


「でも最近は元気そうね、良かったわ」


「……で過ごしやすいからだと思います」


「気を付けるのよ」


「分かっていますよ」





……燦?




聞くべきではないと直感的に分かった。


頭の中には踏切に電車が入ってくるときのような警報音が鳴り続けているから。




それに、聞いたところでわたしはどうすればいいのかも分からない。





「何かあってからじゃ遅いんだからね」


「だからこうやって来ているんですよ」





これ以上聞いちゃいけない。


教室に行って、何事もなかったかのように、燦に「おはよう」と言ってしまう方がずっと良いはず。




だけど、どうして気になってしまうのだろう。


聞いても良いことなんかあるはずがないのに、気になって仕方がない。


怖いもの見たさ、なのかもしれない。




「このまま聞いてしまおう」と思うわたしがいる一方で、立ち去って教室に行くべきだと思うわたしもいる。




悩んでいる間にも、保健室の中では話が進んでいく。




そう思うと、わたしは動き出していた。





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