二度目の初恋
小3のクラス替えで藍純悠永と百瀬伽耶と一緒になると、状況は一変した。
その2人と俺たち3人は半年間掃除の班を同じにされた。
俺が階段掃除をさぼって雑巾を振り回していると大抵注意してくるのは怜奈で、ゆいぼんはというとあの2人と一緒に黙々と掃除をしていた。
最初はそれでも良かったのだが、次第にその構図は崩れ、ゆいぼんとヤツが一緒にいることが多くなると俺はヤツに敵対心を持つようになった。
ヤツが班長でゆいぼんが副班長だからゆいぼんが世話をやいているのだと思ってスルーしていたのが悪かったのか、怜奈の弾丸お小言を真面目に受け答えしていたのが悪かったのか、いつしか俺とゆいぼんのキョリはどんどん大きくなっていった。
ゆいぼんと悠永はゴミを一緒に捨てに行ったり、廊下掃除の月には雑巾がけの速さを競ったりしていて完全に2人だけの世界に入り込んでいた。
俺がゆいぼんに近づいてその世界のバリアを破ろうとしても隣の席にはすかした顔のヤツがいて俺は常にムカムカしていた。
その2人と俺たち3人は半年間掃除の班を同じにされた。
俺が階段掃除をさぼって雑巾を振り回していると大抵注意してくるのは怜奈で、ゆいぼんはというとあの2人と一緒に黙々と掃除をしていた。
最初はそれでも良かったのだが、次第にその構図は崩れ、ゆいぼんとヤツが一緒にいることが多くなると俺はヤツに敵対心を持つようになった。
ヤツが班長でゆいぼんが副班長だからゆいぼんが世話をやいているのだと思ってスルーしていたのが悪かったのか、怜奈の弾丸お小言を真面目に受け答えしていたのが悪かったのか、いつしか俺とゆいぼんのキョリはどんどん大きくなっていった。
ゆいぼんと悠永はゴミを一緒に捨てに行ったり、廊下掃除の月には雑巾がけの速さを競ったりしていて完全に2人だけの世界に入り込んでいた。
俺がゆいぼんに近づいてその世界のバリアを破ろうとしても隣の席にはすかした顔のヤツがいて俺は常にムカムカしていた。