住みますか、住みませんか。

「こういう話。苦手だった?」


 なんとなく、どこかに、そんなお店があるような気はしていましたが。


「最後までは。……しないですよね?」

「しないね」

「です、よね」

「法律で禁止されてるんだ。内緒でヤってる店もあるかな。見つかればアウト」

「ちなみに。……そういうサービスを受けられる場所というのは。どこにあるんです?」

「そこら中に。オトナの行動範囲なら散歩がてらいけちゃうよね」


 わたしが知らないだけで、身近に存在していたんだ。


「深く考えないで。男っていくつになっても、子供だから。昼間どんなに部下の偉そうにしてても、夜になると親子ほど違う女の子の前で情けない姿みせてたりね」


 どうしよう。

 チヒロくんが、えっちなお店に誘われていたら、どうしよう……?


 いやいやいや。

 いくら上司やお世話になっている相手との付き合いでも、そこは、さすがに断るよね?


 でも、もし、行っていて。

 そのこと黙っていたら。


 …………わたしチヒロくんのことどんな目でみていいか、わからない。


「夢。壊しちゃったかな」


 男の子、だもん。

 えっちなこと好きだよね。

 でもでも。


 わたしで満足できてないから行くみたいで、いやだなあ。

 わたし以外の子に優しく触れたりしていたら、泣きそうだなあ。


 こんなこと思うの、心、せまいかなあ。
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