住みますか、住みませんか。

「そんなに好きなの?」

「美味しいですよ。度数の高いカクテルでもこんなに飲みやすくなるんですね」


 酔いたいというか。シラフでいるのが辛いというか。


「いや、酒じゃなくて」

「え?」

「タマキのこと。ヤケになるくらい、好きなんだね」


 ――――!


「タマキが夜の街で鼻、伸ばしてたり。風俗行ってたら。幻滅しちゃう?」

「そういう、わけじゃ」

「少女漫画のヒーローみたいな、女の子の理想通りの男なんて、まあ存在しない。それに近づこうと努力したり装う男はいるかもしれないけど」


 わたしの理想をチヒロくんに押し付ける気なんて、ないよ。

 今のままのチヒロくんが素敵だと思う。

 それでも、わたしと付き合っているのに、他の子にドキドキしたり、ましてやその子としたいって思われるのは悲しい。


「いい女を見たら口説きたくなるし、二人きりで一夜をともにすれば過ちだって起こりえる。どれだけ美人な彼女や奥さんがいようが、どこかで色んな子としたいって考えてしまう。それが僕たちの真相心理ってものでしょ」

 とても頷きたくはない話だ。
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