住みますか、住みませんか。


 マスターに作ってもらったおかわりを、グイッと飲む。


「オギノちゃん。水も飲んだ方がいいよ。明日も仕事あるんだし」


 羽鳥さんが、マスターから受け取ってお水を差し出してくれる。


「でも。好き、なんです」

「そっか」

「すごく。……大好きなんです」


 こんな話、羽鳥さんにするつもりなかったんだけどなあ。

 わたし、案外酔っているのかもしれない。


「タマキは若いのに芯が強くて。野望もあって。久しぶりにいい新人に出会えた――なんてのは大きな声でいえないからオフレコにして欲しいんだけど。男の僕でも、彼の人柄や仕事っぷりには惚れているんだ」

「頑張ってますもんね。タマキさん」

「そっか。君はタマキの顔だけが好きってわけじゃないんだね」

「……はい」

「いつからかな。タマキの顔つきが変わったのは」


 ――――顔つきが?


「どんどん男としても成長してるよね。アイツ」


 こんな風に先輩から言わせてしまうチヒロくんは凄いし、チヒロくんのことをそうやって認めている羽鳥さんも素敵な上司だ。

 ただし羽鳥さん、女の子に対してはチャラい気しかしないけど。


「まあ、それも。君と出逢ったからかな」


 …………え?


「もう誤魔化さなくていいよ。聞いてるから。君らのこと」

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