住みますか、住みませんか。
デートのつもり、なかった。
だけど結果的にデートみたいなこと、してしまった。
「責めません」
――――!
「おそらくは。あなたが、なにか断りづらい……若しくは断る必要もない理由でもつけて環を誘ったのでしょう? 飲みに行くというのは伏せていましたか?」
チヒロくん、お見通しって感じ。
にしても羽鳥さんの前だとわたしを呼び捨てにするんだなあ。ドキッとしてしまう。
「そうじゃなかったら?」
「……だとしても環を責めるのはちがいます。俺に彼氏として至らない部分があったか。あなたが魅力的だからだと考えるべきでしょう」
「君はつくづく男前だね。憎いよ」
「そりゃどうも」
「それで。タマキのもう一つの本音は?」
――――モウヒトツノホンネ?
コホン、と咳払いするとチヒロくんがわたしを見つめる。
というよりは、ギロリと鋭い目を向けられた。
「なにコロっと騙されて他の男とバーになんかいってんだバーカ。危うくホテル連れ込まれて食われるとこだったぞちょっとは警戒しろや」