住みますか、住みませんか。
「まっすぐだね。オギノちゃんは」
「いけませんか」
「僕は嬉しいけど。タマキ的には。おもしろくないんじゃない?」
「……え」
チヒロくんを見ると、複雑そうな表情を浮かべている。
ごめん、チヒロくん。
チヒロくんが頑張っているときに、わたし、楽しんでた。
たとえそれがチヒロくんの先輩とだとしても、男性と夜のバーに二人で行ったのは、わたし軽率だった。
「……俺じゃ。連れてってやれないもんな」
チヒロくんがつぶやく。
「外では。羽鳥さんのようには。楽しく飲ませてやれねえからな」
「ちがっ……う。チヒロくんとも、来たいなあって。考えて。……た」
「は?」
羽鳥さんといるとき、何度もチヒロくんのこと考えてたよ。
「嘘じゃないと思うよ、タマキ。僕が飲ませた酒では少しもクラクラしなかったのにさ。君の話をした途端に耳まで赤くなっていた。アルコール度数40%の酒より君は何倍も強烈らしい」