住みますか、住みませんか。

 羽鳥さんの言葉に、チヒロくんの顔が、赤くなっていく。


「それにさ。タマキが他の女の子とえっちなことしてるかもしれないって考えたときの、魂が抜けたようなオギノちゃんの顔。なかなかの見物だったよ」

「いや……なんの話してんすか。それ」

「泣かせたいような。守ってあげたいような。そんな、不思議な子だよねえ」


 羽鳥さんにとってわたしは一体。


「さて。君たちも、そろそろ仲直りしてイチャイチャしたいだろうし。僕はタマキの家で飲む気にはなれないし。帰らせてもらうよ」

「あの、羽鳥さん」

「なんだい」

「……羽鳥さんは、チヒロくんとわたしが付き合ってるような気がしていたんですか?」


 だから、それを確かめようと、こんなことしたんですか。


「そうだね」

「どうしてわかったんです?」


 他の社員の子は少しも気づいていないのに。


「それは――……」


 羽鳥さんが、チヒロくんを見てニヤッとする。


「君がタマキを見ている以上に。タマキが君のこと見つめていたからかな」
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